@DIMEのインタビューを受けました

情報誌@DIME(アットダイム)から取材を受けました。
テーマは『優良霊園の指標「安心マーク」の有無は?失敗しないペット霊園の選び方』です。

ペット火葬業者や移動火葬車が乱立する昨今どうやって信頼できるペット霊園を探すのか、というテーマのもと、最近愛猫を亡くした記者の目線で記事が書かれています。

特にどの霊園を選べば良いのか、という消費者の目線から、当サイトが設けている「安心マーク」についてもご紹介いただき、またペットロスに悩む方へのコンテンツが充実している点も高く評価して頂きました。

大切なペットのいる方は、ぜひご一読ください。
https://dime.jp/genre/1787825/

あの子に逢えるかも・・・虹の橋

長野県伊那市高遠町には、三峰川(みぶがわ)に掛かった橋があります。
車での通行はできず、徒歩でしか渡ることの出来ないアーチ橋です。

虹の橋

長さ98m、高さ40mの大きさで、元々は1958年から三峰川右岸側の農業を支えてきたア-チ橋です。

近年、愛しいペットが旅立っていく「虹の橋」のブームで脚光を浴びつつあり、長野の名所になってもおかしくありません。

山間(やまあい)に掛かる、どこか懐かしい雰囲気のアーチ橋。
大切なあの子に逢えるかもしれない・・・と思いを込めて、伊那市高遠町の虹の橋を渡ってみませんか?

「ペット焼却炉」設置計画 一見マンション敷地内?に住民困惑 大阪

【隣のマンション住民】
「ぎょっと思ったよ。なに?って。犬飼ってるから余計に、焼却とか何とかあると。えーって思って」

犬の飼い主も驚きを隠せない問題が、堺市西区の住宅地で起こりました。

【記者リポート】
「幹線道路沿いのマンションが立ち並ぶところですが、ありました、あそこですね。マンションの敷地になるんでしょうか。入口の真横に、ペット焼却炉設置計画地という看板が立てられています」

大きく書かれたペット焼却炉設置計画地の文字。築16年の分譲マンションの入口の脇に、去年7月ごろ、看板が立てられました。

【マンションの住人】
「普通は考えられへんけどね、こんなマンションの前にできるのは。こういう所でやられたら嫌やと思いますけどね」

【犬を飼っていたマンションの住人】
「(煙で)やっぱり臭いも付いちゃうと思うし、外出する時にあそこで焼かれてたりしたら、ちょっと嫌やなって気持ちには、なるかもしれないですね」

困惑するマンションの住民たち。看板が立てられるまで、ペットの焼却炉の話など全く聞かされていませんでした。焼却炉を作るとなると、煙が出たり人の出入りが増えたりするため、周辺の住民生活にも影響を与えかねません。突然持ち上がったこの計画は、一体誰が誰が立てたのか、土地の所有者を調べてみると…。

【記者リポート】
「ありました、こちら法務局が作ったあの一帯の地図になるんですけども、看板があった三角形の土地、別の所有者がいることになっています」

マンションの一角のように見えていた、およそ30平方メートルの土地。このうち3分の2ほどは、マンションとは別の不動産会社が所有していて、その会社が設置計画を立てているようなのです。住民から不安の声も上がる中、ペットの焼却炉を作ることに問題はないのか?

堺市に話を聞くと―。

【堺市保健所・藤川桂祐参事】
「動物の焼却炉の設置に関しましては、実は国の法令でも規制がございません。他都市では、条例を設置されてるところもあると聞いてますけども、堺市では条例は設置しておりませんので、現時点では。なので、今のところ、規制はできないという状況でございます」

(Q.止めるすべはない?)
「現時点ではございません」

法律上、ペットの死体の火葬については明確な規定がなく、対策は自治体に委ねられているのが現状なのです。およそ7人に1人が犬や猫を飼っている今、ペットは家族の一員だと捉える人は少なくありません。ペットの火葬施設は全国で1200ほどありますが、法律が追いついていないのです。

【ペット霊園閉鎖問題 去年4月】
関西テレビでは去年、大阪府枚方市で火葬場を備えたペット霊園が閉鎖し、利用者とトラブルになった問題を取り上げました。枚方市でもペットの火葬場の運営に関する規定はなく、運営者側の都合で突然、更地になってしまったのです。

【利用者は…(取材当時)】
「やってることが、ひどすぎますわ。家族同然の、人間といっしょですよね。犬かて」

長年寄り添ってきたペットと飼い主を繋ぐ場所で起きた問題。これを受けて枚方市は、ペット霊園や火葬場の設置を許可制にする条例案を作成。住宅から100メートル以上離し、事前に住民説明会を開くことなどを条件に許可することにしました。業者に明確な『責任』を課した形です。

一方、条例のない堺市では、どこにでもペットの火葬場を作ることができます。土地の所有者である不動産会社はなぜ、マンションの目の前に焼却炉の設置を計画したのか、会社を訪ねると…

【不動産会社】
「自分もペットを飼っていて、需要があるのではないかと思った。焼却炉の設置は法律違反ではないし、第三者から干渉される問題ではない。住民側から直接苦情が来ているわけでもない」

不動産会社は計画の具体的な内容はまだ決まっていないものの、規制がないことを知った上で看板を立てたと説明。さらに取材を進めると、計画を立てた別の理由も見えてきました。

そもそも会社はこの土地を、おととし購入しました。狭い土地なので、最初はマンション側に「自転車置き場にでもどうですか」と持ち掛けたものの、マンション側に拒否されたそうです。これでは、土地の購入にかかった費用や、固定資産税の分を取り戻せない…そこで思いついたのが、”ペットの焼却炉”を作る計画だったそうです。

こうしたトラブルが起きないようにするためには、法律や条例を整備するしかないのでしょうか?

枚方市によると、ペットの火葬施設などの設置について条例が作られているのは、大阪では、ほかに高槻市と箕面市だけということです。

2018年2月6日

ペット好きは注意! 悪徳ペット葬儀業者の手口を公開

どうもどうもどうも、特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行です!

核家族化と高齢化が進み、人と人とのつながりや交流が希薄になった現代社会。何かとストレスが多い現代人の心の癒しになっているのが、ペットです。

ペットをテーマにしたテレビ番組を放送すると、必ずと言っていいほど高視聴率をマークし、犬や猫などを販売するペット販売店も繁盛しています。しかし、ペットを飼うと避けて通れないのが、ペットの死。ペットを失った飼い主がペットロスになってしまい、うつ状態になることも非常に多いようです。

ペットは家族……と思う多くの飼い主をターゲットにした”ペット葬”も非常に活況だと聞きつけた私は、ネタ元の情報を頼りに、ある悪質なペット葬儀業者にコンタクトを取ることができました。

今回は、彼らにインタビュー取材したその手口の一部をお伝えしたいと思います。

充実したホームページを作るのが最重要

今回告白してもらったのは、ペット葬儀の仕事に就いて、17年目の藤田氏(仮名/45才)。手首には高価なコンビのロレックスが巻きつき、見た目の印象は少しいかついやくざ風。仕立てのよさそうなスーツに身を包んだ彼を目の前に、私は少し緊張しながら、インタビューをはじめた。

「今空前のペットブームでしょ? 最近では、ペットというよりは、”家族”の一員として溺愛する飼い主が多いんですわ。ホンマやったら火葬して終わりでええんやろうけど、葬儀までするという客の気持ちはよくわかりませんわ。第三者からすれば、ただの犬猫やしね」

不躾な印象を受ける語り口。家族にとっては、何年も何年も積み重ねたペットとの忘れられない数々の思い出があるはずだ。そんな言い方は、あまりにも情というものがない。

「ウチの『Xペット葬儀社』では、だいたいラジカセで坊主の経は流します。本物の坊主を呼んでくれという飼い主もいるんやけどね、基本プランの中には録音したお経やね。基本セットとしては、一番安い小さなペット用祭壇と犬の遺影、その動物の大きさに合った棺とドライアイス、仏花、移動火葬車での火葬、骨壺になりますわ」

「この商売っちゅうのは、まずサイトを充実させて、検索する客を安心させるというのが一番重要なんよね」

藤田氏の『Xペット葬儀社』の公式Webサイトを閲覧してみると、そんな悪徳な業者にはまったく見えない。サイト画面には、”安心” “確実” “満足” “ひと葬儀29,800円?” “全日本ペット葬訪問協会加盟” という言葉が並んでいた。

「そうそう、安直な文言に客は騙されるんよね。実在しない協会に加盟していることを匂わせるのもそのコツやね。サイトさえしっかり作ってあれば、ちょっと宣伝費用を支払うだけで、客は勝手に電話をかけてくる。その間は、テレビ観ながら、ボーっと待ってるだけやわ」

ペット葬の高額請求

藤田氏に聞いた、基本的なペット葬儀の流れはこうだ。
まずは、移動火葬車で客の元へと向かい、ペットの遺体を棺に入れる。その後は、数手順で簡単に飾ることができる祭壇に花を手向け、読経して葬儀。そして、個別火葬へと取りかかる。

客の自宅に駐車場などがない場合は、自宅から少し離れた場所で火葬。火葬終了後には、スタッフがどれがどこの骨かというお骨の説明をする。最後に、ペットの飼い主の家族全員で骨壺に骨を納めてもらう。拾骨後に骨壺・骨袋に納め、家族に返骨する。

これ以外にも、家族が火葬に立ち会わず、骨だけを受け取る安価なプランもあるとのことだ。

「葬儀を滞りなく終わらせて、棺を移動式火葬車に納めた後、火を入れたときからが、勝負やね。モクモク煙突から煙が立ち昇ってるやんか? コツは、料金を請求するのは”ペットを焼却炉に入れてから”。支払いをこれなら拒否などできへんやんか? そのときに泣き崩れる家族に、請求書を手渡すのよ。額面は、特別骨壺やら特別製の棺、位牌の戒名やら、大型犬なら火葬費用を割り増しにしたりすると……オプション付きで金額が膨らんで80万くらいかな」

私は正直驚いた。80万円といえば人間の葬儀代と変わらない。ペット葬儀で80万円もかかるというのは暴利をむさぼりすぎではないのか。さらに彼は続けた。

「そりゃこのぐらい当然やわ。犬猫のために葬儀まで執り行ってるんやから……。オプション費用の説明やらは、矢継ぎ早に営業トークで事前に確認取ってるし……まぁ話なんて聞いてないけどね、相手は。ペットロスで悲しみに暮れている遺族っちゅうのは冷静な判断なんてできへんのよ。それに、支払いを渋るようなら、そこの子供が”今日はお葬式なんやから、もうやめて! 家族のお葬式なんやから!”ってこっちの味方になってくれるしね。慶弔事は強いよね、やっぱり。その場で現金が支払えない場合は、残額支払いを確約する”念書”を書いてもらうよ」

あきれた詐欺の手口に、私は閉口した。

前に火葬した別の犬の骨を遺族に渡す

「その他にもいろいろとあるよ。とにかくこの商売、人の葬儀と違って、めちゃくちゃ楽やねんね。例えば、客からペットの遺体を受け取ってから遠くの団地のごみ箱に捨てたこともあるし、骨なんか焼いてしまえばどれも一緒にみえるから、前に火葬して余った骨を遺族に渡せば終わることもあるしね。火葬車の掃除なんて、川に大量の”残骨”をザザーと流してしまえばええし。不法投棄なんか当たり前よ」

当然のことのように話す彼。いくら何でも、このような業者の存在を行政が黙って見過ごすわけがない。しかし、そこがこのようなペット葬儀業者が横行する理由だったのだ。

「ペット葬儀業者って行政への届出がいらんねん。まぁ、要するに、誰にでも開業できる業界は、無法地帯ということやね。知り合いのヤクザも最近やりはじめたよ、儲かるし、脅し文句も”本職”やから」

しかしいくら何でもホームページに書かれている基本の金額との差がありすぎる。私なら絶対に支払わないだろう。葬儀代金の支払いを断固拒否する客が出てきた場合はどのように対処するのか。私はこの後に、恐ろしい話を聞くことになる。

「ああ、うるさい客やろ? ”協会加盟で詐欺! 消費者センターに行く!”ってごねるお客には、そうやね……。態度を一変させて、分厚い手袋はめてから火葬炉を開いて、”この生焼けの犬、引き取れ!”って怒鳴るなぁ。これで一発やわ。真っ黒になった自分のところの愛犬が見せられたら、子供は叫ぶし、トラウマやんか。払うよ、すぐに」

したり顔で言う藤田氏。気分を害した私は、この瞬間に席を立った。

ここ数年前から『国民生活センター』には、彼らのような悪徳業者の被害が多く寄せられているようだ。
動物好きの私には、本当に許せないこんな業者。
ペットを飼っているみなさん、こんな悪徳業者には気をつけていただきたい。

ペット霊園、トラブル防止へ 設置条例制定広がる

ペットブームで建設が進む専用霊園と周辺住民とのトラブルを未然に防ごうと、県内の自治体で、業者が霊園を造る際の基準を定めた設置許可条例を制定する動きが広がっている。今月施行した土浦市を含め条例は14市町村が制定。設置を許可制とし、事前に住民向け説明会の開催を求めるのが特徴だ。ペット霊園の設置は規制する法令がなく、全国では悪質業者が地域とトラブルを起こす事例もあることから、自治体が独自に規制に乗り出している。

土浦市は1日から、ペット霊園の設置許可条例を施行した。環境衛生課によると、同条例は、霊園設置に当たって市の許可制とし、業者側は市と事前協議をする必要がある。申請60日前までに住民説明会の開催も義務付けるほか、施設は住宅や公共施設から100メートル以上の距離を置かなければ設置できないとした。違反に対し市は改善の勧告や命令、許可取り消し、使用禁止命令などで対処する。

条例制定の背景には、ペット霊園が住宅地そばに設置され、煙や臭いなどで周辺住民とトラブルになるケースが全国各地で見られることがある。しかし動物愛護法はペット販売業者に県への登録を義務付けているのに対し、ペット葬祭業に関して規制する法律はないのが現状だ。

土浦市内では既に、焼却施設を併設した霊園が2カ所あるが、近隣住民との間で問題は発生していないという。市は、霊園の焼却施設については、廃棄物処理法にのっとって設置されているかを確認するという。市環境衛生課は「近隣住民から苦情があれば立ち入り検査を行い、市でもパトロールを行っていきたい」と運用面も強化する考え。

県内ではペット霊園が40カ所ほどあるとみられる。同様の条例は龍ケ崎市が2004年に施行。市によると条例施行後に1業者が撤退し、その後は設置申請はないという。市環境対策課は「条例がないと最低でも市が情報を把握できない。適正に運用していく」とした。条例はほかに北茨城、東海、那珂、鉾田、かすみがうら、牛久、阿見、取手、守谷、河内、古河、五霞の12市町村で施行した。多くは、首長の許可や近隣住民への説明会開催を義務付けている。(綿引正雄)

茨城新聞社
2018年1月30日

ペット葬儀社・ペット霊園数の実態について

全国の総数・・・970社(2010.11環境省調べ)

ペット葬儀・霊園ネット(当サイト)の登録数
全国合計・・・842社(うち移動火葬車 221社)
(URLをもち、相互リンクを掲載条件としているため非掲載も多い。)

実態は全数で 1,100余?(移動火葬車300弱?)

ペット葬儀・霊園ネット」への地域別登録数

関東のペット葬儀社・ペット霊園数(うち移動火葬車)
東京23区 85(31)
東京都下 34(8)  

小計 119(39)

神奈川
横浜・川崎 35(14)
東部 10(2)
西部 14(2)

小計 59(18)

埼玉
中部 18(5)
東部 14(2)
西部 21(10)

小計 53(17)

千葉
千葉市 10(3)
西部 22(7)
東部 15(4)
房総 4(1)

小計 51(15)

群馬
12(3)

栃木
16(3)

茨城
13(3)   

関東合計 323(98)

北海道のペット葬儀社・ペット霊園数(うち移動火葬車)
札幌市 15(3)
道央 18(3)
道南 19(2)
道東 11(5)
道北 11(5)

北海道合計 74(18)

東北のペット葬儀社・ペット霊園数(うち移動火葬車)
青森
7(2)

秋田
3(0)

岩手
2(1)

山形
5(2)

宮城
12(4)

福島
12(2)

東北合計 41(11)

北陸、甲信、東海のペット葬儀社・ペット霊園数(うち移動火葬車)
新潟
11(2)

富山
8(0)

石川
7(1)

福井
7(0)

長野
11(5)

山梨
11(5)

静岡
23(5)

愛知
25(8)

三重
10(1)

岐阜
8(3)

中部合計 121(30)

近畿のペット葬儀社・ペット霊園数(うち移動火葬車)
大阪    
大阪市 18(8)
堺市 7(1)
その他 32(9)

小計 57(18)

京都 
26(8)

滋賀 
8(2)

奈良 
8(1)

和歌山 
6(2)

近畿合計 131(40)

中国のペット葬儀社・ペット霊園数(うち移動火葬車)
広島
16(2)

岡山
9(1)

鳥取
5(0)

島根
3(0)

山口
5(0)

中国合計 38(3)

四国のペット葬儀社・ペット霊園数(うち移動火葬車)
香川
5(1)

徳島
5(1)

愛媛
8(2)

高知
4(0)

四国合計 22(4)

九州、沖縄のペット葬儀社・ペット霊園数(うち移動火葬車)
福岡
29(8)

佐賀
11(4)

長崎
12(0)

大分
10(2)

熊本
11(0)

宮崎
8(0)

鹿児島
6(2)

沖縄
5(1)

九州・沖縄合計 92(17)

全国合計  842(221)

犬猫 捨てられる命 ・・殺処分の現実 本に

飼い主に捨てられるなどして、年間30万匹近い犬や猫が「殺処分」されるなか、愛媛県動物愛護センター(松山市)の職員の姿を描いた児童書「犬たちをおくる日」(金の星社)が反響を呼んでいる。同センターは命の大切さに気づいてもらおうと、殺処分の様子を原則公開している全国でも珍しい施設。ペットの最期に向き合う職員らの思いを聞いた。

センターは2002年12月に開設。1年間で、県内で収容された犬約3千匹、猫約3500匹が殺処分される。


写真(殺処分される直前の犬=松山市東川町、中田写す)

16年4月からは啓発活動として、希望者には面談などをしたうえで、殺処分を含めて施設のほとんどの様子を公開している。岩崎靖業務課長は「犬たちの思いを、覚悟のある人には直接感じてもらいたいのです」と話す。

「犬たちをおくる日」は、センターの職員が写真とともに実名で出てくる。捨てられた犬猫を処分機へ送らねばならない日常や、人と意思疎通できるようにしつけをし、1匹でも多くの命を救おうと奮闘する姿が描かれている。

身勝手な飼い主たちも登場する。「アホだから」と飼い犬を処分するよう持ち込んだのに、帰りに子犬を「譲ってくれ」と言った男性。処分場所である管理棟で、捨てた犬と記念写真を撮り、そのまま置いていった親子――。収容した犬猫のえさ代や、処分費用に年間500万円近い税金が投入されていることも紹介。職員が来場者に「捨てるのは簡単だが助けるのは簡単でない」と伝えている。

著者で動物愛護に関するノンフィクション作品を手がける今西乃子(のりこ)さん=千葉県市原市=も、取材に訪れた際に処分機のガス注入のボタンを押し、「その日、わたしが殺したのは30頭の成犬、7匹の子犬、11匹のねこであった」とつづっている。「死んでいく犬たちと、処分という仕事に立ち会う職員の気持ちに 寄り添いたかったから」という。

09年7月に出版、これまでに12版を重ね、約5万部を発行した。金の星社広報室によると、児童書だが大人からの反響も多いという。「小学校高学年~中学生向けの本としては、短期間で売り上げを伸ばしている」。センターには子どもだけでなく、大人からも「捨てられる命を減らす社会に」「知人に本を紹介した」といった感想が寄せられている。

二酸化炭素のボタン・・・10秒で次々と

センターを訪ねると、けたたましい鳴き声が管理棟から聞こえてきた。元の飼い主が現れなければ、多くの犬や猫たちは収容されてから5~7日で、幅1.35メートル、奥行き1.4メートル、高さ1.2メートルの金属製の箱の中で、二酸化炭素を充満させて殺処分される。

処分日は、毎週火、木曜。犬たちは毛布の上で身を寄せ合っていた。犬舎には暖房器具がない。「命が絶たれる最期までは、少しでもいい環境で」と職員が毛布を提案したという。シバイヌのような1匹が人なつこい様子で近づいてくる。岩崎さんは「元々は飼われていた犬が多いです」と厳しい表情を見せた。

午前9時半、処分が始まった。本の主人公となった職員、滝本伸生さん(43)が慎重に機械を操作し、15分ほどかけてゆっくりと犬を処分機に追い込む。二酸化炭素注入ボタンを押すと、10~15秒で次々と犬が倒れていった。

さきほど近寄ってきたイヌのなきがらをなでてみた。温かく、柔らかい。目はうっすらと開いていた。

滝本さんは言う。「センターの犬猫は人間の身勝手のためにただ死んでいく。殺処分数がゼロになるまで、この仕事を続けることが使命だと思うようになりました」。本のサブタイトル「この命、灰になるために生まれてきたんじゃない」は、自身の言葉だ。

しつけがうまくいかずに関係が悪化することが、ペットを手放す大きな原因となっている。このためセンターは、健康で人なつこい一部の子犬や子猫は譲渡用とし、引き取る人を対象に「しつけ方教室」にも力を入れている。

岩崎さんは「責任を持って命を預かることに、理解を深めることが大切。犬猫を殺す社会をつくったのは自分たち。一人一人に何ができるのかを考えてほしい」と語る。(中田絢子)

〈動物愛護センター〉
動物愛護の啓発活動や、捨てられた犬猫の処分を目的に自治体が設けている施設。保健所が同様の業務を行う自治体もある。殺処分では二酸化炭素を充満させる処分機を使用するところが多いが、山口県下関市のように、苦痛を軽減しようと吸入麻酔を使う場合もある。環境省動物愛護管理室によると、2008年度は全国で約28万匹が殺処分された。

犬たちをおくる日―この命、灰になるために生まれてきたんじゃない(ノンフィクション 知られざる世界)
著者:今西乃子・浜田 一男
出版社:金の星社

板橋のペット火葬場、使用禁止決定 東京地裁

東京都板橋区のペット霊園が運営する動物の火葬炉をめぐり、「炉から出る有害物質で健康被害を受ける」などとして周辺住民ら19人が炉の使用差し止めを求めた仮処分申請について、東京地裁(葛西功洋裁判官)は26日、住民側の申し立てを認めて使用禁止を決定した。

原告側によると、同霊園は2月に火葬炉の建設を区に認められたが、区に提出された資料をもとに住民側が専門家に鑑定を依頼したところ、有害物質の排出量が環境基準を上回るとの結果が出たという。

このため、住民らが4月に炉の建設中止の仮処分を申請。8月ごろ炉が完成し、住民側は改めて使用差し止めを申し立てたが、霊園側は炉の操業を開始。住民らは煙突から黒煙が出る様子を撮影した写真や「悪臭でのどや目が痛む」との住民の声を証拠として地裁に提出していた。

同霊園は「今後の対応は決定書を見てから決めるが、争うことになるだろう」とのコメントを出した。
(asahi.com)

2009年10月26日(月)

ペットの思い出、アニメに 葬儀社「ピースリー」

 ペットの葬儀社「ピースリー」(能美市)は、失ったペットをアニメーションにして家族に提供するサービス「和気(わけ)さんぽ」を始めた。スマートフォンで見ることができ、画面に触れると映像でペットが愛らしく駆け寄ってくる機能もあり、利用者から好評を得ている。

 ペットの名前や種類、誕生日、命日などを登録すると、飼っていたペットに似たキャラクターが作成される。犬や猫、ウサギから選べ、種類、毛色を含めると全57パターンになる。画面上に名前などが表示され、ほかのペットと遊んでいる様子を楽しめる。

 葬儀やお参りの間に登録できるのも特徴で、利用者からは「寂しかったので慰められる」などの声があった。今月から同社の利用者を対象にサービスを始め、既に約80人が登録した。スマホを持っているほとんどの人が登録するという。

 同社によると、ペットを失った人は、悲しみから立ち直れなかったり、再び飼うことに悩んだりすることもある。山岸寛士社長は「ペットロス症候群から抜け出すため、少しでも助けになりたい」と話した。

北國新聞 8/27

一般社団法人日本動物葬儀霊園協会が総会開催

6月25日、ペット霊園の全国的組織である一般社団法人日本動物葬儀霊園協会の2019年度総会および懇親会が東京都千代田区のホテルで開催されました。

全国から多くのペット霊園、ペット葬儀社および関連業者が集まり、懇親会には顧問の橋本聖子参議院議員も出席されました。

また、同協会では「動物葬祭ディレクター」の検定試験を毎年行っており、今年が第9回目でした。