- 定額葬儀サービスのユニクエスト(大阪市)は8日、ペット葬儀を始める。僧侶による読経や個別の納骨など人間の葬儀に近づけたのが特徴。追加料金がかからない明朗な料金設定にする。ペットを家族の一員として飼育する人が増えている。2000年代前半のペットブームで飼い始めた動物が高齢化し、供養にもこだわりたい飼い主の需要を取り込む。
サービス名「いつもこころに」はインターネットで申し込み、東京や大阪などの提携式場で葬儀をする。僧侶が読経や法話をするほか、飼い主が出棺から火葬、拾骨に立ち会える。料金はペットの体重が15キログラム未満なら5万~6万円、15キログラム以上なら6万~7万円。22年までに1万件の受注を目指す。
従来のペット葬は移動火葬車で自宅近くで火葬し、納骨をせずに遺骨を持ち帰る方法が多い。料金は1万円台が相場だ。一方で料金が高くても、手厚く供養をしたい人が増えているという。
ユニクエストは06年に設立した。料金体系がわかりにくい葬儀の課題を解決した定額サービス「小さなお葬式」が受け、累計受注数は15万件を超える。