ペット火葬・ペット霊園訪問記　第102回

神奈川県横浜市瀬谷区にある、まもなく創業50年を迎える『よこはま動物葬儀センター』を訪問致しました。当日は、代表取締役の倉島丈実様に老舗ペット霊園ならではの取組や今後の夢を伺ってきました。

■よこはま動物葬儀センターの設立の経緯は？

1972年（昭和47年）に先代社長が立ち上げたペット専門の葬儀会社の草分け的存在です。『愛玩動物にも、人間と同じような供養があるべきだ』という想いで、よこはま動物葬儀センターを設立し現在に至っています。

当時、ペットの土葬や処分が当たり前だった時代では、とても先進的で珍しい考え方だったと思います。『ペットにも手厚い供養を』の想いは、今日まで一貫して弊社に受け継がれています。

☆50年間続く創業時の想い。飼主様とペットに寄り添い続けている事に感謝と感動を覚えました。

■よこはま動物葬儀センターを一言で表現すると？

『誠実』です。
嘘は絶対につかない事。ペット葬儀はとてもデリケートで、大切な家族の最期なので、飼主様には沢山の想いがあります。その想いに可能な限り応えていこうと努力しておりますが、その想いに全て応えられないケースもあります。

例えば、火葬してはいけない副葬品についても、『火葬できない物は、火葬できません』と正直にご説明します。

ペット葬儀業界で、トラブルになる残念なニュースを耳にすることがありますが、隠し事をせずに、正直に飼主様と亡くなられたペットちゃんに向き合うことが全てだと思っています。

☆出来る事は全力で、出来ない事は出来ないと正直に言う。時には、飼主様にとっては『何で出来ないのか？と言うような思いにもなるかもしれません。しかし、本当に信頼出来るのは、正直な人であり、誤魔化さない企業だと私は思います。

■よこはま動物葬儀センターのペット葬儀はどのようなものでしょうか？

ペット専用の火葬炉が6台あります。小型炉1基・中型炉3基・大型炉2基を揃えていますので、ハムスターや小鳥のような小さな子から体重が65�`の超大型犬の子までのご火葬が可能です。

横浜市全域をはじめ、横須賀市・鎌倉市・逗子市・海老名市・相模原市・川崎市・藤沢市・東京都内と広範囲の飼主様がご葬儀に来園されます。

現在は、全葬儀のうちの85％以上の方が、ご自身でお骨を拾われる、いわゆる立会葬儀を選ばれていらっしゃいます。

☆先代社長の創業理念でもある、「ペットにも人間と同じ供養を」が実現できていると感じます。

■よこはま動物葬儀センターが考えるペット供養とは？

横浜市旭区の日蓮宗松久山妙蓮寺境内に納骨堂と合同供養塔があります。

ご住職が毎日必ず、納骨堂でお経をあげていただいておりますので、ご安心してお預けいただけると思います。
また、毎年、合同供養祭も開催致しますので良い供養が出来ると思います。

ご自宅のお庭などに遺骨を埋葬したい方には、お骨が崩れにくいような四角い骨壺を用意する事もできますし、土に還り易い骨壺もありますのでお問い合わせください。

☆妙蓮寺は寛永五年（1628年）に法華経信仰の道場として現在の地に創設された由緒あるお寺です。3代将軍の徳川家光や春日局の時代から400年の歴史を感じることができます。

☆☆2020年（令和2年）は新型コロナの影響で合同供養祭への参列が難しい状況となっています。今年の秋の供養祭はYouTubeを使って供養祭の様子を配信する予定です。

また、将来的には5Gの通信網を使ったVR（バーチャル）供養祭の開催を目指すことが夢です。と仰っています。変わらない供養への気持ちと時代とともに変化への対応姿勢に関心します。

■よこはま動物葬儀センターが取り組んでいる事は？

1.飼主様に寄り添うこと
2.横浜市教育委員会への協力（横浜市内の小学校での学校飼育動物が亡くなった時の供養）
3.横浜市獣医師会への協力（災害時の被災動物が亡くなった時の供養）
4.ペットの里親探し活動への協力
5.障がい者就労援助などです。

☆よこはま動物センターさんの取り組みは非常に幅広くて驚きます。 上記の他にも、横浜ペット霊園協会・全国ペット霊園協会としての活動に関しても常に中心的に関わっていらっしゃいます。

■訪問後記

よこはまペット葬儀センターさんは、約50年の歴史があり、6基の火葬炉と6台の車両そして、スタッフ16名の体制は全国的に見ても最大級です。

しかし、今回、訪問させていただいて感じたのは、施設の規模や過去の歴史だけではなく、現在のスタッフさん一人一人のペット葬儀に向き合う姿勢や想いが、50年の歴史を作り上げ、今後、さらに歴史を積み上げて行くのだろうと感じました。

よこはま動物葬儀センターは、20年前には、既に顧客管理システムを導入しています。更に、一人の顧客データを別々の人が同時に入力しているそうです。

そして、別々に入力したデータを付合わせて、合致しない箇所を確認するという作業をずっと続けています。お客様やペットちゃんの名前やご命日などを絶対に間違えないように徹底する・・・そんなところにも誠実にペット葬儀と向き合う姿勢を感じます。

これからも間違いなくペット葬儀業界のリーダーとして、進化し続けて行く事でしょう。 約23万件の葬儀実績が全てを物語っています。