ペット訪問記 第77回

厚木動物メモリアルパーク 神奈川県厚木市

広々とした環境と他にない館内が魅力のペット霊園

神奈川県厚木市にある厚木動物メモリアルパークを訪ね、星主任からお話しを伺いました。
同園は東京にある東京動物霊園のグループ霊園になります。厚木市、伊勢原市、秦野市、座間市、海老名市などの神奈川県西部をはじめ、充実した設備と環境で神奈川県全域から来園があります。

霊園はいつごろ開園しましたか?

この施設は昭和62年に財団法人日本動物愛護協会がペットの火葬と動物愛護の資料を展示する資料館として開設したことがはじまりです。 その為外観的にも通常あるようなペット霊園の建物とは違ったデザインや内部構造となっています。敷地も10,700㎡と大変広く、木々に囲まれており屋外に散骨場もあります。 この施設を東京動物霊園グループでは平成3年から引き継ぎ運営しています。

独特なデザインを持つ本館

木々に囲まれた敷地

霊園の特長をお話し下さい

火葬炉は立ち会い火葬専用に1基。合同火葬用に1基と2基あります。セントバーナードや土佐犬など80kg級の大型犬にも対応しています。
建物内には随所にワンちゃんの像があり、皆さんを和ましています。特に中庭にある樺太犬の像には皆さん注目されます。これは「南極物語」で有名なタロ、ジロたちの像です。東京タワーにあったもの(現在は国立極研究所に移転)を見た方も多いと思いますが、そのレプリカとして作られています。

中庭にある樺太犬の像

広い館内にもワンちゃんの像

ペット火葬や葬儀の折、何に気をつけていますか?

立ち会い火葬では最後のお見送りにキャンドルをご用意しています。お一人づつキャンドルを捧げることでお見送りの気持ちを込めていただけると思います。立ち会い火葬では火葬炉の扉が閉まるときに悲しみが増しますので、お別れが十分出来るように気をつけています。
お参りに来られる方たちにはいつでも気軽に来園していただけるようにしています。長く納骨堂を利用されている方は、霊園開設時から納骨されている方も多くいらっしゃいます。
また毎年10月には動物慰霊祭を行っていますが、駐車場に模擬店も出しますので子どもさんたちにも喜んでもらっています。

お一人づつキャンドルを捧げます

納骨堂

お客様とのエピソードがありましたらお話し下さい

特別なエピソードではありませんが、ペットの火葬に立ち会ったときには皆さん本当に悲しみにつつまれています。しかし、その後お参りで何度もおいでになるうちにだんだんと笑顔が戻られている姿を見ていると私どももほっとします。

今後はどのようにしていきたいですか

火葬した遺骨を粉骨して欲しいというご依頼が増えています。粉骨して散骨したいというご希望もありますが、粉骨すると骨壺を小さくして保管出来ますので、そのようなご要望が増えています。
私どもではお人の粉骨にも使う大掛かりな粉骨機を導入しました。ご希望があれば粉骨に立ち会うことが出来ます。長く運営している霊園ですが皆さまのご要望には様々におこたえしていきたいと思っています。

立ち合いも可能な粉骨機

ご遺骨が自然にかえる散骨場

訪問を終えて

広い敷地と広々した館内からゆったりとペットの葬儀を行うことが出来ます。
スタッフの方々も適度な距離間を持った対応でお客様の気持ちを察した心遣いを感じました。