ペット訪問記 第67回

ペット霊園 やすらぎの丘北海道札幌市

北海道札幌市にあるペット霊園 やすらぎの丘に訪問しました

小高い丘の上に立派な社殿があり、そのとなりにペット霊園が併設されています。日本国内でも他にないであろう神社が火葬~葬儀までを行うペット総合斎場です。菊地茂夫代表社司と職員の方々にお話を伺いました。

平成23年4月開園

きれいに整備された境内

ペット斎場を始めるきっかけは「御神託」

平成11年に札幌市東区からこちらに移転した当初、境内にペットの遺体を不法に投棄する飼い主が後を絶たず悩んで時に神様より「ペット霊園をはじめなさい。」という御神託があったことが霊園を始めるきっかでした。札幌市は全国的にもペット霊園に対する条例規制が厳しく、平成23年4月の開園まではいろいろな苦労がありました。

すべてのペットに「お葬式」を

立会火葬、個別火葬、合同火葬どの火葬方法でも火葬前に必ず「お祓い・冥福祈願」(お葬式)を無料奉仕しています。ご遺体を引き取りに伺う合同火葬、個別火葬であっても私たちが責任を持ってお葬式を執り行います。また祭壇に御霊台(みたましろ※位牌にあたるもの)を祀って、亡くなった日から50日間毎日ご供養を無料でおこなっています。

祭壇に祀られている御霊台

斎場にある納骨場所

アットホームな雰囲気で飼い主どうしが触れ合える場所であることが大切

当園で初めて葬儀をされる方はホームページを見た方や、お友達が飼っていたペットの葬儀に参列した方が中心です。お友達のペットのお葬式に参列された方が、その様子をみて当園を選んでいただけていることは私たちの励みになっています。大切な家族を失ったことへの気持ちの動揺からペットロスにならないよう、飼い主の皆さまにはいつでも立ち寄っていただき、アットホームな空間で飼い主どうしが触れ合ってもらえるような雰囲気づくりを心がけています。

自由に立ち寄れる待合室

炉前で最後のお別れ

町の看板犬とのお別れに町内会でお葬式

ひとつひとつが思い出深いのですが、町で飼っていた地域の犬が亡くなった時に町内会のみなさんが葬祭費用をカンパで集めて立会火葬をおこなったときのことは印象に残っています。当日はたくさんの方に参列していただきました。

来園者と一緒に新しいことをはじめたい

墓地を増やしていきたいです。お墓は毎日みがいているので、利用者のみなさまに喜んでいただいています。あとは当園で葬儀をおこなった来園者のみなさまと一緒にボランティア活動やイベントを実施したいです。ペットを通じて当園が地域の情報活性化に貢献できるよう活動していきます。

合同碑

合同碑の周りに墓地があります

毎日が最高なことをしていきたい

ここはペットとのお別れの場所ですが、ここが最後の場所ではなく最初の出会いであるように。長いお付き合いになると思いますので、そのつながりを大切に育てていきたいです。ご来園いただく方には私たちにできる最高のことをしていきたいと思っています。

当日は風も強く雪が降る天気でしたが、ていねいに施設をご案内いただきました。職員の方々が来園者に対して気を配りながらも身近に接していることが、気軽に訪問できる、相談できる雰囲気を作り出しているのだと感じました。