ペット訪問記 第100回

寒風山動物観音寺 松戸ペット霊園 千葉県松戸市

千葉県松戸市にある、寒風山動物観音寺松戸ペット霊園を訪問致しました。当日は花嶋代表に松戸ペット霊園に関わる歴史やペット葬儀への考え方などをお聞きしてきました。

ペット霊園を始めたきっかけは何ですか?

松戸ペット霊園に祀られている、観音様はこの地で幕末の文久元年(1861年)からお守りしているものです。平成5年(1993年)にペット霊園を開園しましたが、実は、文久元年も平成5年もどちらも酉年です。そして、私(花嶋代表)も酉年(1945年)生まれなのです。酉年に縁があるのですが、元々酉には、果実が成熟の極限に達した状態を表しているとされているので、『時は今』と思い、1993年に寒風(さむかぜ)山動物観音寺 松戸ペット霊園をこの地に開きました。

文久元年は、江戸時代末期なので、坂本龍馬や新選組が活躍した時代です。この頃は、桜田門外の変や生麦事件、皇女和宮が婚礼した時代です。その時代からこの地(松戸)を見つめ続けている観音様の事を思うと、歴史好きでなくてもとても感慨深いものを感じます。

松戸ペット霊園のモットーは何ですか?

松戸ペット霊園は開園から27年が経過しますが、当初から変わらないコンセプトがあります。それは、『素朴と真心』です。
時は移り、令和の時代を迎え「物が溢れています」そのような時代になっても私たちは、素朴な真心を持って飼い主様に向き合い続けようと考えています。
華美な施設はありませんが、歴史を守りながらペットの供養に取り組んでいます。

緑に囲まれた環境の中で手作りの施設を管理されていらっしゃいます。本堂・お別れホールの御本尊は、手を合わせながら向き合うと心が落ち着きます。

松戸ペット霊園の特徴は何でしょうか?

松戸ペット霊園では、特別なサービスは特に考えておりません。
私たちのモットーである、素朴と真心が全てです。
ホールでのお別れを行なっていただいた後に丁寧にご火葬致します。
最後はご家族様で骨上げが出来ます。
地域柄なのか、親子3代で揃ってご来園される方が多いように思います。
1日に何件もご火葬を詰め込む事を控え、大勢のご家族様で見送っていただけるのも特徴のひとつです。
お位牌と分骨カプセルはご用意しておりますが、その他、オプション等をお勧めしないようにしています。
可能な限り、以前からの料金システムを維持出来るようにと思っています。

最近は、インターネットで色々な物を購入出来るので、お客様の希望に合った物を揃えるのは難しいので、メモリアルグッズは必要最小限に止め、在庫を置かず、低料金を維持するシステムを貫いているようです。『今風』では無いと思えるかもしれませんが、逆にお客様にとって良いと思える部分もあるように感じます。

松戸ペット霊園が考えるご供養とは?

私たちが考えるペットの供養とはシンプルながら、しっかりとしたお別れ〜ご火葬そしてご収骨です。
『六道輪廻』に基づく四十九日供養という考えがあります。ただ、これは飼い主様の考え方で良いと思います。年2回の彼岸供養祭(春・秋)を開催しております。その時には幟や卒塔婆をご準備しています。大切なお仔様への感謝の気持ちを伝える場こそ、ご供養だと考えています。

松戸ペット霊園さんの卒塔婆は、花嶋代表の奥様が一本一本丁寧に書く素晴らしい卒塔婆でした。過去形で書いたのは、残念ながら、昨年奥様が亡くなってしまったからです。
本当に素晴らしい文字で、奥様は文部科学省が認定する有資格者でした。
奥様は亡くなられてしまいましたが、奥様の文字は現代の技術で残す所は残し、ペットちゃんの名前等は、お嬢さんが心を込めて引き継いでいますので、ご安心下さい。
松戸ペット霊園の至る所に並べられた卒塔婆を一本づつ見ているだけで、亡き仔への想いが伝わってきます。

松戸ペット霊園の施設はどのようなものがありますか?

火葬炉が2基(小型炉・大型炉)・納骨堂(オープンタイプ・ロッカータイプ)・合同墓地を用意しています。お別れ室を始め駐車場や待合室もゆったりとしています。
160年前から松戸市の地を見守ってきた観音様に抱かれて安心してお任せ出来る霊園だと思います。

訪問後記

松戸ペット霊園は、スーパーなどの商業施設に隣接するような便利なエリアにあります。
しかし、周辺には、緑が多く園内にも沢山の樹木が植えられています。
春には梅や桜が咲きとても綺麗です。
訪問した日は、桜の花に季節は終わっていましたが、心が洗われるような青空と新緑が芽吹いていました。
そして、代表の花嶋様がご自身でおっしゃっていたように、見た目よりずっと優しい方でした…