ペット訪問記 第52回

ペットマザー川崎橘ペット霊園 神奈川県川崎市高津区

神奈川県川崎市高津区にある、蓮花寺境内で営業しているペットマザーグループ「ペットマザー川崎橘ペット霊園を訪ねました。園内の様子と高橋社長へのインタビューをご紹介します。

霊園はいつごろ、どのような経緯で開園されたのですか?

はじめは埼玉県郊外で動物霊園の営業をスタートさせたのですが、都市部からの依頼が多かったので、東京や神奈川での提携先寺院を募集したところ、こちら(蓮花寺)から問い合わせを頂いたので、平成16年4月、新たにペットマザー川崎橘ペット霊園を開園しました。

蓮花寺は真言宗智山派の寺院で、小高い丘の上に建っています。敷地内には合同供養塔(合同火葬のペットを埋葬)、共同墓地(個別火葬、お立会火葬のペットを埋葬)、納骨堂、墓地が整備されています。

合同供養塔

共同墓地

墓地

タイプの異なる3か所の納骨堂

ペットマザー川崎橘ペット霊園の特徴をお話しください。

サービスの質を落とすことなく、できるだけ葬儀費用をお安く抑えているのが一番の特徴です。女性中心の社員教育に力を入れており、お客様の立場になって、ご来園される飼い主の皆様にきめ細やかなお手伝いをしております。またこれは蓮花寺の住職と考えたことなのですが、合同供養塔と共同墓地に首輪やリードを掛けていただいているところも、特徴の一つだと思います。

ペット葬儀を依頼される方に対して気をつけていることをお聞かせください。

お客様のご要望に可能な限り応えること、お立会いの場合はできるだけゆっくりと見送っていただくこと。特にこの2点に対して気をつけています。たとえば火葬の対応時間を9:00~19:30までにして、お仕事で日中来られない方にもお越しいただけるようにしています。また、葬儀やお引き取りの日時についても柔軟に対応しております。そして火葬後の収骨にはできる限り時間をかけて最後のお別れができるよう心がけています。

お別れの間

火葬炉

火葬中の待合室

お客様とのエピソードで思い出深いものがありましたらお話しください。

飼い主の方はみなそれぞれ大好きなペットを失った悲しみを抱えていらっしゃるのですが、高校生の男の子が飼い犬を散歩中に交通事故で亡くしてしまい、葬儀の際にお別れの間で「自分のせいで、自分がしっかり見ていなかったから・・・。」といってずっと泣いている姿を見た時は、さすがに私もこらえきれず涙を流していました。

最後に今後新たに取り組んでいきたいことをお聞かせください。

現在火葬炉が1基のみなので、葬儀が込み合うときにどうしてもゆっくりとお別れができないこともあります。まずは火葬炉の増設と「お別れの間」をもっと広くきれいにしたいと思っています。また、当園で葬儀をされた飼い主の方々にお集まりいただく合同供養祭もおこなえるように、蓮花寺と調整をすすめています。これからもより良い霊園にする努力を怠らずに頑張ってまいります。

※インタビュー後記

女性スタッフが中心というだけあって、園内の施設はどこもきれいで気持ちの良い空間でした。立地も横浜市、世田谷区などからアクセスが良いので、これからも広い地域で支持されるペット霊園であってほしいと思います。