<ポエム>
ある朝の神話その9 雪とつらら


それはある晴れた朝のことでした。
昨晩ずっと降り続いていた雪もやみ
その日は冬としては珍しいすばらしいお天気でした。

一面の銀世界の農村のある家の屋根に積もっていた
真っ白な雪が軒先の氷柱(つらら)に話しかけました。
「おはようつららさん、いいお天気ですね。」

つららは答えました。
「いいお天気なのはいいけれど、お日さまが出ると
まもなく私は消えてなくなっちゃうんです。
だからとても憂うつで・・・」

雪が言いました。
「そうしょげないでくださいよ。私もお日さまが出ると
溶けてなくなっちゃうんですよ。
でもこの世界を見渡してごらんなさい。
一面わたしたちのなかまが生きているんですよ。
たとえ短い間でも私は今本当に純粋に
輝いていると思うんです。
だからとても幸せなんです。
本当に純粋な生涯がおくれたらたとえ
たとえそれがどんなに短くても私は満足だと
考えています。そう思いませんか?」

つららは自分と似た境遇にある雪がとても
しっかりとした考えをもっているのに感心し、
またうれしく思いました。

「雪さん、あなたは立派だなあ。
私はしょげていた自分が恥ずかしくなりましたよ。
なるほどそうですね。すべてのものには一定の
生涯があるのだから。
要はその生涯をいかにおくるかですね。
あなたに負けないように私も残された時を有意義に
おくらなくちゃ。」
雪とつららはお互いを見つめあいニッコリ笑いあいました。

やがてその村にもお日さまが昇ってきましたが、
農家の屋根は純白に輝き、そうして軒先は
無色透明に光っていました。

それはある晴れた朝のほんの小さなできごとでした。

K.M

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